穂高町の思い出 その8 どんど焼き



正月が終わると小正月と呼ばれる期間に穂高町で行われている行事がある。

どんど焼き と呼ばれるものだ。

地域で正月のしめ飾りや門松、だるまなどを集めてタワー状に積み上げて燃やす。
その火で枝に付けた色とりどりの小さな餅(繭玉)を焼いて食べる。

無病息災を祈願するというものだ。

記憶ではおしるこなんかも振る舞われていた。

このどんど焼き。
竹などが燃えるため破裂音など結構激しい。
私を含めた近所の悪ガキは爆竹や花火なんかもこっそり入れておいていたずらをしたものだ。

どんど焼き用に集めてくるだるまの大きさや門松の立派さでその家や店の経済力が子供ながらに感じた。

立派な農家はでかいだるまと門松を出してくれた。

中学生になるとどんど焼きには参加しなくなる。
子供の為の行事といった感じだ。

この どんど焼き。全国的にはどんどん焼きと呼ぶところもあるらしい。
松本地域では三九郎(サンクロー)と呼ぶ。

タワーの作り方や数など微妙に違うらしいが 全国で行われている行事との事だ。

最近では住宅地が増えて、どんど焼きをやる田んぼや空き地が無くなって来ているだろうし
門松やだるまを買う家庭も少ないと予想できる。

いつかは無くなってしまうのかもしれないと思った。

おわり



  

Posted by UT. at 2016年01月06日10:48