穂高町の思い出 その7 年末年始編

穂高町の思い出
今回は年末年始について書こうと思う。

私が子どもの時の記憶だ

まだ家には餅つき機があって餅を作っていた。
長野県の餅は関東タイプの四角だ。
藁でしめ飾りを作ったり飾り付けをしたりもした。
そんなかんじで新年の準備をした。

年末のイベントはほぼ大晦日。
よくあるちょっと豪華な食事が出て 紅白歌合戦を見る。
起きていられれば穂高神社への二年参り(うちでは二年参りと呼んでいたが全国的には初詣らしい)

穂高神社は31日の23時あたりからものすごい混む。
警備員などが交通整理に出たりしてあたりは大渋滞だ。

31日23時55分あたりでピークになって神社本殿前はものすごい賑だった。
新年を告げる太鼓の音とともに一気に人がなだれ込む。
後方からは賽銭が投げ込まれ頭にあったたり 押されて転倒する人もいた。
そんな祭りのような賑がとても楽しかった。

年が明けて家族に新年の挨拶をし少ないお年玉をもらい 雑煮を食べる。
午後にはまた穂高神社へ初詣に出かけた。

当時はスーパーなどの店は正月三ヶ日は休業が当たり前だった。
町は正月独特の雰囲気になっていた事を思い出す。
今では見られない光景だ。

親戚がきたり挨拶に行ったりしたのは小学校に入るくらいまでで それ以降はあまりしなかった。
うちが親戚付き合いが薄いという事も影響している。

年賀状を見たり 返事を書いたり 宿題の書き初めをしたり と割と普通の正月だ。
特に地方独特の習慣とか行事は思いつかない。

個人的にはみかんを食べ過ぎて体や眼球が黄色くなり
ドクターストップをかけられた事が唯一の正月の事件だった。

もう実家で21年 年越しをしていない。
この先も特に予定はないけれど ものすごい混んでいた思い出のある穂高神社の年越しも 
東京の尋常じゃない混雑に慣れた今、昔とは少し違って見えるのだろうか?

正月が終わると どんど焼きというイベントが行われる。
次回はどんどやき について書きます。


おわり



  

Posted by UT. at 2015年12月28日12:20

穂高町の思い出 その6 食べ物編

穂高町の思い出 その6 食べ物編

さて 今回は食べ物の思い出について書こうと思う。

安曇野 信州と言えば蕎麦 というイメージがあるが
実は蕎麦はそんなに食べなかった。

むしろ好きではないくらいだった。

地元ならではの食といえば
まず マスの甘露煮。

ニジマスの養殖が盛んだったので地元ではよく食べられていたと思う。
頭から骨ごと食べられる甘辛い甘露煮は結構好きだった記憶がある。

次にカツ丼。

穂高駅前通りには北野屋という食事処が今でもある。
カツ丼は出前で食べることが殆どだった。

うちではカツ丼といえばソースカツ丼。
キャベツが敷かれたソースで食べるカツ丼だ。


このソースカツ丼の事を通常のカツ丼、
全国的にはたまねぎと出汁で煮込んだ卵とじのものがかつ丼というらしいが
卵とじカツ丼は カツ重 と言われていた。



なんだかんだで今でもソースカツ丼の方に愛着を感じている。



肉料理つながりで、
次は山賊焼きを紹介する。
山賊焼き とは醤油味を付けた鶏肉を片栗粉をまぶして揚げた料理
簡単に書くと大きな竜田揚げだ。


これが美味いんですよね。
食べる時は切って食べるのですが、豪快で鶏肉の美味しさがよく出ている郷土料理だと思います。
長野にいかなくても自宅でも作れるのが◎


あとは地元ならではの食材といえば・・昆虫食
蜂の子とイナゴの佃煮
画像は避けますが、蜂の子は今でも食べられると思う。
高級なナッツのような香ばしさと甘さがある。
形は幼虫なのでそれほどグロくはない。
他の地域では蜂のサナギなども食べるようだが穂高町にはそういう文化はなかった。

問題のイナゴの佃煮
まあ 美味しいものでは無い、というよりも醤油と砂糖の味しかしない。
子供の時は母親が農家出身、祖父の実家も農家だった事から 普通にたしなむ程度食卓に出た記憶がある。
完成品はまだいい。
稲刈りの終わった田んぼにイナゴを採りに行くところからやるのは勘弁だ。

虫取り網で適当にザッザ と やると数匹入る
これを麻袋に入れて収穫する。
本業(?)の人たちはバイクの両端に網を付けて田んぼを走り回ってワンサカ捕る。。という荒業も行っていたらしい。

このイナゴ。
まず茹でる。
生きたまま沸騰した鍋に入れる。
グロい。気持ち悪い。

この昆虫食はその昔、貧しかった時代の動物性タンパク摂取の為の知恵なので
現在は無理して食べる必要はない。
観光客向けのびっくりアイテムとして残っているのだと思う。

諏訪、伊那周辺ではザザムシも食べる文化があるようだ。
穂高町ではザザムシは食べません。
ニジマスを釣る時にエサとして使います。


さて 大人になると地元に行くときは観光客気分になるもので
当時は興味のなかった蕎麦が好きになりました。
様々な蕎麦屋をまわったところ 私の中のナンバーワンは残念ながら松本の浅田です。
2位には池田町の翁です。

穂高の蕎麦 もうちょっとがんばってください。

後は馬刺し。
安曇野のグルメで馬肉は外せません。

馬刺しというと全国的には熊本のイメージが強いかと思います。
都内でも馬刺しを出すお店の殆どは熊本系です。
ですので馬刺しも霜降りです。

しかし馬肉の美味しさはやはり赤身だと思います。
安曇野の馬刺しは赤身。
この赤身の馬刺しは帰省した時には必ず食べます。

馬刺し最高ですね。


最後に
胡蝶庵を紹介します。
胡蝶庵の生大福シリーズは本当に絶品です。
スイーツ好きにはたまらないでしょう。
最近は通販で買えるようになったので時々お取り寄せしたりしています。

超お気に入りです。

つづく



  

Posted by UT. at 2015年12月02日15:15