穂高神社の謎

昔から穂高神社の造りで疑問に思っていることがあります。

写真を見ていただきたいのですが
拝殿(本殿)と神楽殿はまっすぐ中心が直線に配置されています。





しかし、この中心線を参道に向けると拝殿手前の鳥居は少しずれた位置関係にあります。

位置はもちろん角度もやや右向き
狛犬との関係を見ても中心ではなく北にズレている+鳥居の角度が傾いています。


そして、参道入口の鳥居もかなり角度がついてズレています。
衛星写真で上からみると見るとこんなかんじに2段階で角度がついてズレています。



神社は太陽が登る東向きに建てられているのですが、穂高神社はなぜまっすぐ直線に配置されていないのか?

多くの神社で鳥居から本殿までは綺麗な直線になっているのですが
昔からこれが疑問でした。

予想その1
地震や地殻変動が理由説

過去の地震などで微妙に鳥居が動いてしまったのをそのままにしてある説が考えられるのですが
その手前の橋も角度がズレているので鳥居だけズレた説はちょっと無理がありそうです。
そもそも参道がまっすぐじゃないのの説明はこれだと難しいですかね。


予想その2
増改築を繰り返した結果説

江戸時代の文献に出てくる穂高神社は参道入口に3本杉などが描かれていて、今とはかなり違っていた様子です。
本殿以外の場所を少しずつ拡張したりした結果東向きにまっすぐにするという基本がグダグダになってしまった・・という説です。


予想その3
最初から深く考えていなかった説

東向きにまっすぐ造る事が美しいという今の常識が建造当初は穂高神社にはなく
あまり深く考えずに切り開いた杜の形状をそのまま使った説が考えられます。

いずれにしても、想像の域を出ませんが、なんでこんな造りになっているのか?
いつも疑問に思います。

なにかご存知の方はコメントください。










Posted by UT. at 2023年08月19日16:39

戦前 古い穂高神社の写真

オークションで戦前の穂高神社の絵葉書を入手しました。
撮影年月日は記載されていませんが 
屋根は輝いていて柱なども白くきれいなので、建てたばかりのような印象をうけますが、、、

以前の拝殿建て替えは明治21年(1888年)あたりという情報があるのですが
説明書きを詳しく見ると 住所が穂高町になっている事、最寄り駅として大糸線穂高駅という表記がある事
狛犬が小川大系作のものに見えること、昭和15年国幣小社に列格した記載がある事 など
これらを総合して判断すると1940年~41年の写真かと思います。

1940年(昭和15年)は大糸線国有化、穂高駅の現駅舎完成、小川大系の狛犬設置、穂高神社が国幣小社に列格するなど
それらの記念として作ったのものかと予想します。
戦前ですね。
(明治時代の写真かも?と最初記載しましたが色々調べまして後日記事を修正いたしました)

個人的には現在の拝殿よりも一つ前の拝殿のデザインほうが重厚感があって好きです。
特に屋根のあたり

当時は旅行なんてかなり珍しい事でカメラなんて個人では持っていない時代です。
お土産として絵葉書を売っていたのでしょう。
資料として掲載しておきます。

新品のような旧拝殿


参道入口からの写真

拝殿左側

社務所

絵葉書が入っていた包み紙表紙
デザインに趣があります。

包み紙の裏側
穂高神社についての説明などがあります。






Posted by UT. at 2022年06月10日18:14

穂高町夏休みの思い出 その1

令和3年 2021年も8月をむかえた。
東京オリンピックが行われている。

今年のお盆も新型コロナ感染拡大の影響で墓参りに行けないと思うので、子供時代の夏休みの思い出でも書いてみようと思う。

長野県の夏休みは短い
7月25日~8月18日くらいだったと記憶している。

夏休み期間中の1日のスケジュールはこんな感じだ。

・朝5時起床
1人で山方面へカブトムシを獲りに行く

・6時半 穂高神社の駐車場に集まりラジオ体操

・昼まで適当に過ごす

・午後は小学校のプールへ行く

・夕方まで友達と遊ぶ

・午後5時夕飯

・夜は花火をしたりお祭りなどに行く


朝はカブトムシを獲りに行くのが小学生男子の日常だった。
折りたたみ籠のついたジュニアスポーツ自転車にまたがり穂高神社西の踏切を超えてまっすぐ上に向かう。
今の林友ハウス工業がある辺りは民家があまりなく、小さな森が点在していてカブトムシもよく捕れた。
安曇野エリアではクワガタ虫はノコギリクワガタが定番でミヤマクワガタなんかは1年で1匹見れれば良い方だった。
ちなみにノコギリクワガタの事は弁慶と呼ばれていた。

カブトムシ採取から帰ってくるとラジオ体操の時間だ。
ラジオ体操は行かないと母親に叱られた。
穂高神社の駐車場に集まりラジオ体操をする。
この時5-6年生の上級生が電池を入れたラジカセを持参していた。
自分も上級生になった時に自分の自慢のラジカセを持っていくのが嬉しかった記憶がある。

ラジオ体操参加の印にカードにハンコを貰う。
これも上級生の仕事だ。
ラジオ体操後は穂高駅から穂高神社周辺のゴミ拾いなどを行った。
この頃はまだ色々とゆるい時代で道には前日の花火のゴミなどが散らかっていたのを覚えている。

午前中は適当に過ごし 午後にはプールに行く
プールといっても小学校のプール開放だ。
穂高神社の手水舎あたりに集合し、引率の保護者や上級生などと小学校へ向かう。
普段上級生なんかとは交流がないので、このプールの行き帰りの時だけ話をするような人もいた。
主な話題は当時流行していたキン肉マンなど、アニメや漫画の話題だ。
妙に詳しい奴がいたりして「キン肉マン博士」なんてあだ名がついたりもした。

夕飯までは友達と遊んだりして過ごす。
じいちゃんに小遣いをもらって駅前にあった中村屋でアイスなどを買って食べた。
この頃、ポカリスエットやメローイエローなど新発売されたジュースを好んで飲んでいたことを思い出す。

夜はスイカを近所の人たちと皆で外にテーブルを出して食べたり
花火をやったりした。

短い夏休みの思い出です。

Posted by UT. at 2021年08月02日13:07

穂高町民のソウルフード

信州のグルメというと蕎麦、わさびなどをイメージしますが
地元民はすこし違うものに愛着を持っていると思います。
しかも、信州から離れてみないとわからないものも多いのです。

私が穂高を離れて25年たって、やっぱりこれが穂高町民のソウルフードだなと思う2品を紹介します。

1、ビミサン



テンヨ武田食品の万能だしつゆです。
めんつゆに、煮物になど料理には何でも使えるビミサン。
味はカツオベースの醤油ダレですが甘くなく辛めのキリッとした旨味が特徴です。
5倍濃縮なのでかなりお得です。
だしつゆは各社色々出ていますがビミサンでないとしっくりこない・・という穂高町民は多いことでしょう。
山梨の会社なのですが長野県~新潟の一部までビミサンは売られているようです。


2、おむすびころりん 野沢菜茶漬け




一日市場駅前にある地元の会社の商品です。
お茶漬けですが混ぜご飯にするのが定番の印象です。
お弁当に、おにぎりなどはこれが最高にうまい。
野沢菜ふりかけなどは大手メーカーからもたくさん出ていますが全然違います。
これは東京でもお土産であげると「最高に美味い」という感想をいただきます。
スーパーでは小さい小袋しか置いていないのですが通販で250gの大袋もあるので私はこれを定期的に購入しています。

今は通販で買えるので信州を離れて暮らしている人は是非ビミサン、野沢菜茶漬け久しぶりに食べてみてください。

 
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Posted by UT. at 2020年06月02日10:00

穂高民は知っておきたい方言


安曇野地方の方言について書きます。

有名なものから地元にいると気が付かない隠れ方言なんかもあります。
方言はその土地特有の素晴らしいものである反面 東京で使うと意味が伝わらないものもあるので厄介です。

しかも長野県南信、松本周辺は標準語に近い事もあり 自分たちの使っている言葉が方言だと気がつかない場合もあるので私が実際に東京で生活してから気がついた方言なども紹介したいと思います。



づら
意味:●▼でしょ? ●▼だよね? という同意を求める時の語尾。
これは有名ですね。●▼づら。 づら~ などと使います。
テレビやアニメなどで田舎者の使う方言として多用されていますが、実際は会話の中で同意を求める時に用います。
また仕事やきちんとした場では使われず、友人関係など親しい間柄のみで使用される方言です。


かや
意味:●▼かな? ●▼だよね? という疑問を投げかけるときの語尾。
そうかや?(そうかな?)、どこにあったかや?(どこにあったっけ?) などと使います。
これは方言だと知らない人もいるかもしれません。
づら と同じように語尾につけることで疑問系になる方言です。
づらと違って女性が使うと 時代劇のお姫様言葉のようだ とキュートな印象になる事もあるようです。



ましょ
意味:●▼してください。という歓迎の意味。
お茶のんでいきましょ(お茶でも飲んでいってください) ゆっくりしてきましょ(ゆっくりしていってください)というような使い方。
割と年配の人が使う印象ですが、まだ残っている方言だと思います。




上の方
意味:西側、北アルプス側の山方面の事。
穂高民は安曇盆地で生活しているので西側方面を上と言います。
観光客に道案内をする時に「上の方に行って・・」と説明しても伝わらないでしょう。
逆に山方面からは東側を下と言います。




さら
意味:●▼ごと。 何々と一緒に という同梱の意味。
りんごは皮さら食べれる。(皮ごと食べられる)というような使い方をします。
何か持っていくとか移動する時に 入れ物や敷物などと一緒に運ぶ というような意味でも使います。
これは隠れ方言ですので 私も実際に東京で使って意味が通じなく 方言だと知りました。


へら
意味:舌、ベロ の意味。
へらというと、台所道具のへらだと思われます。
これも知らない人が多いかもしれませんね。舌、ベロと言いましょう。


いただきました
意味:ご馳走様でした。 の意味 
いただきます に対しての いただきました。なので特別おかしな感じはしませんが、立派な方言です。



ごうさわく
意味:腹が立つ、イライラする、むかつく の意味。
これもあまり使う人が少ないとは思いますが、身内の会話でよく聞きます。
東京では全く通じないので注意しましょう。




ずく・(づく)
意味:根気、やる気、重い腰をあげる、面倒なことをする気持ち という意味。

ずくを出せ(やる気をだせ) というような使い方をします。
標準語ではイマイチ雰囲気があうものが無いのですが、細かい作業や面倒な事をやる気になる気持を ずく という言葉で表現しています。
割と親や立場が上の人が子供や部下に命令っぽく指示する時に使用する場合が多いです。
面倒臭がって部屋を掃除しなかったりした時に親に叱られる というようなシチュエーションだと思ってください。

その他 ずくがある とか ずくなし という表現も使います。
「ずくだすか」は 面倒くさいけど重い腰をあげるか というような意味で使います。
ずくなし というのはdisる表現で自分に対して自己嫌悪のような意味での使い方をします。
「俺はずくなしだからな」 俺はめんどくさがりでダメな奴 というような意味です。

ずく という言葉は長野県のみで使われているようで標準語に置き換えるとちょっと表現が違いますね。
ちょうど、もったいない を英語にできないという感じに近いかもしれません。


ずく 穂高民だけでなく長野県民のソウルワードですね。

(語尾に) だ
語尾にだがつくことがあります。
そうだだ、あっただ、来ただ など
"だ" は "の?"事です。
そうだだ→そうなの?
あっただ→あったの?
来ただ→来たの?


わにる
意味:恥ずかしがること、シャイ、嬉しいけど笑わないでニヤつく


がった
意味:元気が良い、やんちゃ、いたずら
がったボウズ→いたずら好きの子供
昔はがったした→若い時はむちゃしたな
というような使い方です、男の子に使われます。


こわい
意味:食べ物が硬いこと



てきない
意味:だるい、倦怠感、気持ちが悪い事。


まーず
意味:本当に まじで というような意味と類似してます。
「まーず 困った」 「まーず 嫌になるわ」などの使い方です。


じっと
意味:頻繁に、ちょくちょく、しょっちゅう
「あの人はじっと言う」「そんなにじっと行かなくてもいいわ」
などの使い方です。


よく 
意味:偉い、丁寧
苦労や労力をかけて何かをするのを褒める、感心する時にの頭につける。
「あのお嫁さんよくだわ」(あの家のお嫁さん、色々頑張ってるね)
「遠いところよくだね」(遠くまで来てくれてご苦労さまです)
ちょっとわかりにくい方言ですね。


まえで
意味:手前、前方、前の方
「もっと まえで まで来い」→「もっと前の方に来なさい」


いぼつる(いぼっつり)
意味:機嫌が悪い、怒ってへそを曲げる
いぼっつり は 怒りっぽい人、機嫌が悪くなり偏屈な人 という人の性格を表す時に使います。


はーるかぶり(はあるかぶり)
意味:久しぶり
「はあるかぶりに会うね」

たいてのこらさ
意味:やることがダメな人、まともにできない人、サボりぐせがある人を揶揄する言葉
第三者を陰口や悪口を言う時に使われます。

まる
意味:排泄をする事
大小は区別されていないと思います。
「出かける前にちょっとまってくるわ」 「おしっこまってきた?」
おまる という物があるくらいなので古い日本語なのかと思われます。

つもい
意味:服などのサイズが小さめでキツイこと
「ズボンちょっとつもい?」ちょいかわいい響きの方言ですね。

さんざ
意味:さんざん、飽きるほど、長い時間など嫌になるほどやる、待たされる、沢山する行為
「スキーは若い時さんざやった」 「開店までさんざ並んだ」 「もうさんざだわ」

あげる
意味:嘔吐、吐くこと
子どもが昨日あげた というのは 子どもが昨日吐いた という意味です。
「あっげっぽい」とは気持ちが悪くて吐き気がする という意味で風邪など体調不良時に使用します。


以上
穂高町 方言についてでした。





Posted by UT. at 2019年08月07日10:30